ACOUSTICLUB Vol.3 Archive

Fragments for viola and computer - 宮本貴史

作品解説
アーティスト紹介

Fragments for viola and computer

この作品はヴィオラとコンピュータのために創られた。上海電子音楽週間2017の委嘱として制作された。Jensen HornSin Lam氏の演奏により2017年に上海にて初演された。この作品は、ヴィオラの音を軸に環境音やオシレータ等によって生成された様々な音の素材を、音響における様々な特性を軸に多角的なカテゴライズを行い、それらの素材の共通点や相違点を元に複数の音楽世界が共存するような音響空間を制作している。音楽の形態や文脈だけでなく音そのものにおいても、ジャンルという見えない壁が存在する。人は瞬間的な音の断片であっても、その音響から音楽的な文脈を想起することができる。この作品ではその現象を逆手に取り断片化した音素材を再合成することで、音楽の境界の曖昧性を表現している。コンピュータパートはMaxによる自作の音声信号処理システムを用いて制作されている。

宮本貴史

音楽家、VJ、メディアアート作家。1992年に東京に生まれる。2011年に国立音楽大学に入学しコンピュータ音楽を専攻する。2014年に首席で卒業し有馬賞を受賞。同年に国立音楽大学大学院に首席で入学し、奨学金を授与される。2017年3月に大学院を卒業し、現在フリーランスで創作活動を行っている。またメディアアーティストグループ「Tokyo Media Interaction」の代表も務めている。 
2013年にプレスクリヤン賞2013のファイナリストに選出される。2015年に国際コンピュータ音楽会議、上海電子音楽祭2015に入選。上海電子音楽祭2015ではcreative works賞を受賞。2016年にはニューヨーク電子音楽祭、ソウル国際コンピュータ音楽祭2016、ソノリティズ現代音楽祭2016、ムエストラ国際電子音楽祭に入選。2017年には北アルプス国際芸術祭にて”おおたか静流 with 藤本隆行「光影」”の音響オペレーションを努める。同年OUA Electroacoustic Music Festival 2017に参加。ICMC/EMW2017に委嘱作曲家として招聘される。 
またビジュアルアーティストとしても活動しており、自身の作品に視覚表現を用いるだけでなく、VJとしてパフォーマンスも行っている。2015年にはチャネル#12、2016年にはSINUS TON 2016に今井慎太郎のVJとして参加。また、Tokyo Media InteractionのVJチームのメンバーとして、2016年にはJAZZ SUMMIT TOKYO 2016 Winterに参加した。AltogetherのライブにVJチームとして数回参加している。2017年にはチャネル#16に松本昭彦のVJとして参加。2018年には「MAXimized at Bullet’s~ 僕らはブレッツで大きくなった」に松本昭彦のVJとして参加し、渋谷慶一郎、evala、古舘健、國本怜、徳井直生と共演。TAMA Contemporary Music and Art Festival 2018にて、平山晴花とのコラボレーション作品を発表。
website: https://takashimiyamoto.net

山本一輝 (Viola)

1996年生まれ。5歳よりヴァイオリンを始め、18歳よりヴィオラに転向。クァルテットのメンバーとして、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2014 ユース部門 第2位。山崎伸子プロデュース 輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」Vol.1 に出演。ギュンター・ピヒラー氏に招待され奨学生としてキジアーナ音楽院夏期マスタークラスに参加。プロジェクトQ・第14章,第15章、桐朋学園室内楽演奏会、ヴィオラスペース等に出演。ヴィオラを佐々木亮氏に、ヴァイオリンを木野雅之、森川ちひろ両氏に、作曲を石島正博氏に、室内楽を磯村和英、堤剛、徳永二男、銅銀久弥、練木繁夫、毛利伯郎、山崎伸子各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部ヴィオラ科4年在籍。